3日と言えばちょっとした連休ぐらいの時間しかありません。
「10日で覚える~」というシリーズがありますが、さらに短くなっています。
厚さも比較的そんなにないので相当絞りこんでいることがわかりますが
ここまで短いとどこまで絞っているのだろうと逆に興味がわいてきました。
3日でPHPをマスターするではなく、Webアプリを作る。
なので
最初に変数の説明があって次は条件分岐がうんぬんという
ありがちな説明はすっ飛ばしてとにかく動くものを作ることに特化しています。
2日目でもうデータベースのお話がでてきました。
リナックスアカデミーの講師ということもあり
授業形式というのはいい手法なのかもしれません。
「プログラムの一冊目」としては
厳しいものがありますが内容はよくできています。
AmazonAPIを使ってさらっとやってしまうあたりは
いまどきの方法論。マッシュアップで作る感覚に近いのではないでしょうか。。
これ一冊でPHPのすべてをマスターできるわけではありませんが
さらっと味わう程度には入りやすい本だと思います。
本当に3日で終わるかどうかは置いといて
この本のインパクトを上回るタイトルを考えました。
「24時間でできる~(ただし、不眠不休)」
前著、「分かりやすい表現」の技術を
先に読みましたが本命はこちら。
ひとつの本を読むために周辺領域の本から
攻略していくのが最近の読み方です。
前作から3年がすぎ、分かりやすさのスキルがアップしたのでしょう。
さらに理解のしやすい内容になっています。
気になっていたチェックリストの多さも解消され
音読を前提に作成されて使い勝手がよくなりました。
言われなくてもわかっているよ。
という声が聞こえてきそうな内容でもありますが
凡時徹底という言葉にもあるように
当たり前のことを当たり前にやることがもっとも難しいことだと思います。
分かりやすさとは一種のサービスです。
相手が理解しやすいように
噛み砕いて、ゆっくりしゃべって、退屈しないように工夫する。
あとがきでも指摘していますが
それは相手の考える機会を奪うことでもあります。
「分かりやすい」だけがすべてではありません。
要求定義。仕様書。マニュアル…
SEはプログラム以上に日本語の文章をたくさん書きます。
日々、書き散らかしていると言ってもいいでしょう。
あらためて言われなくても、分かっているよと反論したい気分ですが
休日出勤した深夜の時間にそんなことを考えている余裕もありません。
普段から真逆のテキストを作っているわが身としては
暇な時期に覚えこんで遺伝子に刷り込ませておきたいと思います。
おもてなしの心を持つ。
情報のサイズに気をつける。
複数解釈を許さない。
ユーザインターフェイス論にも通じますね。
受けてきました。
そして受かりました。
黒本の出来がよかったので余裕の試験開始でしたが
本番ともなると難しい問題が多々出てきます。
集中が切れたので見直しもそこそこに試験終了。
粘りが足りません。
役に立ったのは雑学レベルで覚えていた知識。
Linuxの情報が乏しかった時代に
仕入れた小ネタたちが得点UPに協力してくれました。
ごまかしが効くのはここだけでしょうが
合格できたのでよしとします。
ゆとり教育の反省から、
やはり勉強はきちんとするべきだという考え方が主流になっているようです。
ゆとり教育とは何だったのでしょうか。
たしかに、余裕のある時間割はこどもたちに自由に使える時間を増やしました。
しかしながら、
与えられた自由な時間を使って本来意図していた自発的に勉強をする。
ではなく、大多数はテレビやゲームなどの遊ぶことに費やされていたといいます。
ゆとり教育は受験戦争や詰め込み教育の反省から生まれたという認識ですが
意外とその前提となっている議論がいいかげんであったことを本書は教えてくれます。
そして抽象的で具体性のない「ゆとり」
どこかで聞いたような覚えのある世界が繰り広げられていたようです。
コンピュータ技術の世界で生きている身としては
知識量がエンジニアの価値を決めている側面があることを無視できません。
ゆとりのある間に
詰め込みでもいいからひとつでも知識を増やしたいものです。
数字に騙されてはいけない。
上巻は「食い逃げされてもバイトは雇うな」
真逆にしたタイトルに「ずるいなぁ」と思いつつしたたかさには感心いたしました。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」から続く一連のシリーズです。
今回は、会計だけにとどまらずビジネスにまで広がったお話。
ペース配分をきちんとされているのか
シリーズ物ながらまだ新しい発見があります。
お金とお金以外の大切なもの。
どちらを選ぶべきなのでしょうか?
どちらを選ぶにせよ、
それはひとつのモノサシにすぎません。
世の中、お金。と言い切るのは簡単ですが
世の中、お金じゃない。と言い切るのも簡単なこと。
ふたつのうちどちらでもない
第三の道があるのではないかという提案です。
絶妙の一手
「妙手」という言葉で表現されていました。
考えたからスグに答えのでると問題ではありませんが
丸ごと全て抱えこんでギリギリの選択をする。
経営の醍醐味がそこにあるのだと説いています。
もうひとつ上のレイヤーで考える。
経営だけでなく、日々の中でも
単純に切り捨てたりせず
こうゆう選択をしていきたいものです。
基本的に体育会系です。
コンピュータ業界ならではというノリはありません。
マイクロソフトやグーグルのようなイメージや
技術的なことを期待していたら外されることでしょう。
むしろビジネスマンが読むようなお話。
何気に装丁が佐藤可士和さんなところも
ビジネスらしさが溢れています。
この本のポイントは
誰が書いたか?なのでしょう。
特に新しいことはなく当たり前のことを書いているので
成功本の入門書としてちょうどいいと思います。
凡事徹底。
なぜ当たり前のことを書いているのか?
という視点で読み解いていくのもいいかもしれません。
宗教に目覚めたわけではありませんがブッダです。
説教臭いものかと思っていましたが、
ナポレオン・ヒルやデル・カーネギーとかと同じタイプな気がいたします。
まず手を出さない分野でしたが
同じ著者の「本調子」以来、気になる著者のひとりです。
本好きなのがビシビシと伝わってきて
気持ちのいい読後感が得られました。
それもそのはず。
ご職業は本屋のご主人さん。少し変わった本屋さん。
読書のすすめ
http://dokusume.com/modules/store/
ブッダに絡む本を紹介するブックガイドである一冊ですが
紹介している全てを読みきったら悟りが開けるかもしれません。
読書を薦める本。
という分野がありますが、
書く人は、本に対して特別な思い入れがある方々です。
本に対する愛情ゆえか
「本を読まない人はたいした人物ではない。」
というメッセージをよく見かけます。
暗に本を読まない人をバカにしている
選民思想みたいな物言いになりがちなので苦手です。
読む人はこんなに凄いんだ。
というメッセージに変わりませんが素直に読める一冊。
文体が肌に合っているのでしょうか。
上からモノを言ってるようにも感じません。
前向きなメッセージなので
モチベーション維持にも使えそうです。
「私は笑うことが心から好きだ。」
単純明快なメッセージです。
感情とはコントロールできないもの。
つらいこと。苦しいこと。
抑えようとして抑えられるものではありません。
どうしても笑えないときはつくり笑い
嘘でもいいから顔の筋肉だけで笑う。
コントロールできるところからコントロールするのは
正しい戦略ではないでしょうか。
笑顔の筋トレというと違和感があるかもしれませんが
いつでも自然な笑顔でいられたらと思います。